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2013年10月1日火曜日

読書記 「原発ホワイトアウト」



新聞広告で何度も目にしていたが、今となっては本屋に山積みになっている原発関連本の一つと言う様な認識であり、すぐには興味を引かなかった。しかし、たまたま昼休みに入った本屋で立ち読みして、思っていたものとは違う内容だと言うことが分かり購入。
面白い。一気に読めた。「日本中枢の崩壊」など、この様なテーマで硬く書けば、それはそれで面白いが万人には読まれない。一方、この本はストーリー仕立てで、文字さえ読めれば筆者の伝えんとすることがスルスルと頭に入ってしまうのが、凄い。
浅く、広く、長く搾取するのが日本の支配構造だと思うが、それを改めて実感した。そして、その中心が何か分からない「モンスター」であるところも、私の認知に近い。それは、正しいことではなく、肯定すべきものでもない。一方、他国でも多かれ少なかれ、形を変えて、何らかの支配の仕組みがあることも確か。試験に受かれば誰でも官僚になれるのだから、ある意味平等だ。
ん~、恐らくこういった仕組みを否定するには、代替案が必要なのだが、それを標榜した前政権がとことん駄目だったことから来る諦めというか、達観と言うか。
誰が支配しようと構わないとは言わないが、少なくとも国の存亡が脅かされる事態を防ぐということだけはしっかりやらなければならない。

ひとつ記録しておきたいフレーズがあった。「日本の社会は、組織のなかで個人が飼い殺しにされる構図」 その通りだな。



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