ハハのリアクションはなかなか新鮮だった。しかし、私は、この狭い島国をして、「西洋」を代表させるのは、納得がいかなかった。
旅行で、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスには行っても、ベルギーに行く人は多くないのではないだろうか?まず、欧州大国を行き尽くし、アルプスも見て、さて東欧か、はたまた北欧かというのが、パターンであろう。
しかし、ベルギーはもっと評価されるべきである。大国に挟まれ、文化の良いところ取りをした結果、最もヨーロッパらしいヨーロッパになっている。言うまでもない。EUの首都はブリュッセルである。
そんなわけで、私は欧州代表としてベルギーを選出、両親を連れて行くことにしたのである。英国とベルギーは意外と近い。ロンドンからドーバーまでは約2時間。フェリーで1時間強でカレーに渡ると、そこからベルギー国境までは1時間半ほどだ。
初日は、ベルギー南部のディナンという街に泊まった。川沿いにあるこの小さな都市は、パリとケルンを結ぶ道の間にあり、両国をめぐる歴史の中で翻弄された。また、銅製品でも有名で、サクスフォンは、ここで最初に作られたそうである。
ベルギーの街はどこも小奇麗で花が一杯だ。ドライブしているだけで楽しい。この点、非常にドイツ的に感じる。一方、食事は素材がよりフレッシュな、しかも気取らないフレンチという感じ。飲み物は、ワインの様にアルコール度が高く、フルーティーなビールである。良いところ取りというのが、分かっていただけるだろう。
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