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2004年7月12日月曜日

両親とベルギー小旅行の巻 3日目

 2日目は、ブルージュに泊まった。ここは、ヨーロッパの中でも是非一度は訪れたい街である。中世の城郭都市の様子がそのまま残されている。元々は、貿易都市として栄えた。しかし、町中に張り巡らされた運河に土砂が溜まり、物品の運搬に適さなくなってしまい、街の役目は終わった。北海との水運が閉ざされた結果、歴史の流れからも取り残されたことは、その栄華を偲ために訪れる我々にとっては幸いなことである。
 私は、何故か人と同じ料理を頼むのが嫌いだ。例え食べたくとも、連れの誰かがそれを頼むと、違うものを頼んでしまう。オリジナリティが無いのが嫌なのか、それとも色んな種類を楽しみたいのか、その深層心理は自分でも不明だ。

ベルギー料理は美味しい。その中でも、最高に美味しそうだったのが、父の頼んだこの子羊の料理。ウェイターも一押ししたこの料理を私も頼みたかった。しかし、父が「これ、おいしそうやねー」と注文を決めた瞬間、私の深層心理が「違うものを頼め!」と指令したのである。その結果頼んだ鴨料理は、とても美味しかったが、やはり羊の方が数段美味であった。一切れ貰っただけだけど......。
ということで、ベルギーのショートトリップは終わった。両親も大満足で、嬉しかった。

ただ、ひとつ心残りのことがある。フランスのカルフールでフレンチの食材を色々買い込もうとした。しかし、その日に限ってレジが大混雑で、15分待ってもまだ行列。気が付くと、船が出るまでにもう時間がない。私は、母と妻に「さりげなく車に戻るように」と指示を出した。その1分後、自分も買い忘れたものを探すようなそぶりで、一杯に積んだカートを離れた。そして、車に戻り、一目散フェリー乗り場へ向かったのである。あー、あそこに積んだ物を、片付ける羽目になった店員は、怒っただろうなあ。
しかし、我々はアレを本心から買いたかったのだ。悪いのは、レジで30分待たせるカルフールのほうである。と、弁解しておきたい。

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