我が家は日経新聞と読売新聞を購読している。日経は僕が出勤時に持っていく用で、読売は家内用。読売は、政治記事は日経より優れているし、広告もたくさん入るので実は楽しみにしている。
日経新聞は日本では「高級紙」とされているが、眉唾ものだ。確かに名物記者は居るものの、大半はローテーションで色々な部署を回っているらしく、専門性が高くなれば高くなるほど中身が薄い。経済紙のくせして財務分析に至っては最悪で、「○×証券のXXアナリストは.....」と引用記事になっているか、事実報道のみのことが多い。また、海外経済はまるで分かってない頓珍漢な記事か、FT記事の焼き直しだ。一応、日経はFTと提携はしている様だが、さすがに取材もせずに、引用先にも触れずに勝手にFTの記事の焼き直しを載せるのは不味いのではないか?FTで目に付いた記事が、3日ほどのちに日経に出ることが多々ある。あれ、分かる人は分かってんだけどなぁ。
結局、日経新聞って面白いなぁと思ったのは社会人3年目までであった。「じゃあ、なんで購読しているの?」というと各企業、そして政府が広告料と引き換えに、紙面を広報代わりに、時にはコンセンサス形成のために使っているからだ。
一方、記事に本当に価値があるなぁと感じるのはFinancial Times。これは高いので会社の経費で購読中。世界各国の政治経済を非常に深く取材し、分析している。テレビ広告の様に「今日の日経に....」なんて話をすると、プロの世界では馬鹿にされるだけだが、"I was quuite inspired by today's FT article on this issue and I now think......"なんて話はよくあることだ。この新聞は、「わが社の記事を必要としている人は世界で200万人。」と割り切っている。そして、世界の意思決定者に正しいインプットをし、時には影響力を行使するという使命感が感じられる。また、これだけ読んでおけばまあ大体のことについて少なくとも議論にはついていけるという意味でも非常に有用なメディアだと思う。私と同様、日経では物足りない人にはぜひお勧めしたい。特に、経営者の方には強くお勧めする。日本語メディアに頼っていると、グローバル企業の意思決定は必ず間違うだろう。
私のなかの新聞の序列はこんな感じです。
①(ダントツの①)FT
②インディペンデント
③日経≒読売≒WSJ
④子供の幼稚園のプリント新聞
⑤毎日
⑥朝日
②と③の間に、Twitterとか、とっても有能な人の書くBlogとかが入るのかな?
あとBloombergやReuterの様な通信社は⑦以降だと思います。
なお、FTの週末版、FT Weekendは最高のエンターテイメントです。実は、これが最大の楽しみだったりします。旅行記事、演劇の批評、お勧めワイン、住宅情報などなど大変充実しています。
2010年6月15日火曜日
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