本を読むと言う作業は、かなりリスクリワードの悪い作業だ。それなりの金額を払い、時間を費やして、「あちゃ~、またやってもーた」という本を買ってしまった失敗例は多々あろう。特に最近の本のマーケティングはどうにかしている。中身よりも、いかにタイトルで釣るかという、売り手に取ってのゲームと化している。背に腹は変えられないということかも知れないが、どう考えても斯様に読者を欺くことが、サステイナブルナマーケティングとは思えない....。
僕は、読書の勝率を上げる方法は、自分と感性が似ている、ヒットレシオの高い読書家を見つけることだと思っている。良い本を読んだら、必ず人と共有したくなる。だから、良い本を見つけて共有してくれる人を見つけることこそ、効果的な読書方法なのだ。
僕にとってはそういう人が1人と、読書会を開催しているメンバーが7人いる。良いネタソースだ。その中の1名から勧められた本が、この一冊。世の中、読んでスカッとする様に書かれた中国崩壊論的な本があふれている。また、数は少ないが礼賛本もある。一方、この本はジャーナリストの立場から、そもそもかの国の統治体制はどういうものなのか。強さは何か、弱さは何か、長期戦略は何かが極めて分かり易く書かれている。中国や、米国の態度に一喜一憂する前に、読むべき本であろう。
これを踏まえて、我々はどうすべきか?ものすごく重大な問題を投げかけてくれる本でもある。
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