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2004年8月30日月曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 11日目 Aufwiedersehen

 ドイツで、ベンツを借りて、これをやらずには帰れまい。そう、アウトバーンぶっ飛ばしだ。

昨日Tonykから、飛ばすならミュンヘンからガーミッシュに向かう95号線に限ると教えてもらった。意気揚々と出かける。
借りたSLKは、2リッターのターボ。私は加速が良い車が好きだ。これまでに乗った車の中で最高だったのは、赴任前に日本で乗っていたレガシィ。あれは、楽しい車だった。それに比べると、SLKの加速は物足りない。しかし、いざ200キロを越えるスピードを出すと、さすがはベンツ。車内は静かだし、車は安定しているし。絶対的な信頼感があった。写真のメーターは227キロをさしている。今回は235キロまで出せた。あそこまで、ひとつの物事に集中したのは久しぶり。全身集中という感じ。したがって、超高速走行はかなり疲れた。人間が普通にコントロールできるスピードは150キロまでだと思う。ドイツの車も、一応リミッターはついてるが、250キロにセットされている。さすが!


アウトバーン映像1

アウトバーン映像2

と言うことで、10泊11日のヨーロピアンアルプスの旅が終わった。目標のビール一日2リットルは、恐らく達成したと思う。アウトバーンも走れたし、大自然も満喫できたし、大満足!

何故か、私はドイツのバイエルン地方が大好きである。フランスはなんか気取っていて、人々も気難しい。イタリアは、美味いが騒がしい。スペインはあっけらかーーんとしすぎ。どこもとってもいいところなんだけど、やはり住みたいとは思わない。その点、バイエルンなら絶対に住める。大陸的なスケールの大きさ。人々もフレンドリーで楽しいが、それで居て几帳面。ちょっと走れば山や湖がいっぱい。そして、最高に美味いビール!!あー、なんて良いところなんだ。

今夏の走行距離は、1,739キロ。幸いにも、ウィンカーのキズも、お咎めなしだった。ドイツでは、ポルシェなんかも簡単に借りられる。次は、週末旅行でこれを試そうかな?

なお、お薦めの会社はここ。
www.sixt.com
www.avis.de
ロンドンについて、唖然とした。そう、今日は家の周りでNottinghillカーニバルが行われていて、街は無法地帯になっていた。町中が酔っ払いと、空き缶と食べ残しのゴミであふれかえっていた。
真面目に、ドイツに移民しようかと思った瞬間であった。


2004年8月29日日曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 10日目 Mayerhofen

Tirol 最終日はマイヤーホッフェン。スキーリゾートとして有名なこの町も夏の間は静かである。
何を隠そう私は登山愛好家である。今回は登山は考えてなかったが、綺麗な山を見ているうちに、少し歩きたくなった。マイヤーホッフェンは、スキー用のゴンドラやリフトを夏場も動かしているので、気軽に山に上がれる。3時間ほど山を歩いたが、景色もよく空気も美味しく最高だった。出来れば、登山目的だけに来て数日間山小屋を泊まり歩いてみたいものだ。そうこうしているうちに雲行きが怪しくなり、慌てて山をおりる。
今日の夜は、DeutchelandのBad Tolzに泊まる。
ここで、ドイツ人の友人Tonyに会う。奴と飲むビールは最高に美味い!とは言え、Tonyと会うのはこれが3回目である。最初にあったのは、95年のサイゴンだ。卒業間近の最後の足掻きとばかりに、ベトナムとカンボジアを旅したとき、安宿外のカフェで意気投合したのだった。きっかけは良く忘れたが、当時の私はドイツ語がそれなりに出来た。それで、ドイツ語を聞いて話しかけたんではなかったか?それから、数日、彼とその他カフェであった日本人、アメリカ人などとつるんで昼は観光をし、夜はビールを飲みと最高の1週間を過ごしたのだった。2回目は、昨年夏ミュンヘンに旅行したとき、そして今回が3度目。相変わらず、時間がたつのを忘れ、しゃべりまくり、飲みまくった。そんな我々を見て、妻は「まるで、幼馴染同士のよう。何で、3回あっただけでアレだけ意気投合するんだ?」と面白がっていた。また、飲もう、Tony!

2004年8月28日土曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 9日目 Plansee

 ここでお薦めしたい本をひとつ。
http://uk.dk.com/static/cs/uk/11/travel/intro.html
イギリスのDK社のガイドブックは素晴らしい!"Eyewitness travel guides"と銘打っているだけあり、絵と写真が豊富。小さな町も網羅されていて、行き先を探すのにとても便利である。名所旧跡の解説も詳しい。

このガイドブックにPlanseeは出ていた。「チロル地方の山に囲まれた静謐な湖」との言葉に惹かれやってきた。果たして素晴らしかった。池の周りにハイキングコースが設置されていて、3時間ぐらいで歩ける。
ちょうど半分くらい歩いたところに、小さなレストランがあった。んー、仕方ない。一杯いくか~。

写真は、Franziskner weiss。またしても、バイエルンのバイツェンビールである。
このビールは味は最高だが、なんかデザインが野暮ったい。したがって、格付けは10-。
奥に小さく見えるのは妻のグラス。こうして、2番目に飲みたいビールを妻が飲み、私はその多くを拝借するのである。

2004年8月27日金曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 8日目 オーストリアへ戻る

 本当に、素晴らしいところだった。しかし、我々は旅人だ。ここに留まることは出来ない。それに、この素晴らしさは旅人であるからこそ味わえるのであろう。などと、考つつ最後のピザ一枚をほお張り北上開始。
今回は、ブレナー峠を越えた。ここは、最も低い高度で南北欧州をつなぐ大動脈である。大きなトラックがたくさん通っていた。

今晩の宿はRuetteという素朴な街。ドイツ国境に近く、15キロ先は昨年行ったノインシュバンシュタイン城がある。
今日泊まった宿はここ。15世紀に建てられた古くて、しかし立派な建物だ。

ちなみに、ドイツ語圏は概して宿泊費が安い。ここも、一泊二人で54ユーロだった。

2004年8月26日木曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 7日目 Gardasee

 ガルダ湖も3日目である。なんと、のーんびりして良いところなんだろう。英語が全く聞こえてこないのもいい。旅先で、バリバリの気取ったイングリッシュを聞いてしまうと、旅の開放感が半減する。日本でも、「日本人が少なくて良かったです」というが、同じ感覚で、イギリス人が居なくて最高だった。そういえば、この街に居た4日間、全く東洋人を見かけなかった。小さな町だったので、僕も妻もかなりに目立っていたことだろう。
イタめしは美味かった。ピザ、パスタ、ハムなどなど、どれも単純な食事だ。だからこ、素材がまずいと美味しくは出来ない。
僕の大ヒットは生ハムメロン。これと、ビールさえあれば満足だ。

2004年8月25日水曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 6日目 Gardasee

宿に置いてあったパンフの中に、素晴らしいモノを見つけた。Thermal Parc Del Garda"と言うその場所は、巨大な温泉湖だ。一日3000リットルの温泉が湧くとある。水温39度の温泉に水着を着て入るそうだ。あー、これは行きたい。しかし、妻はこういう場所は苦手である。かといって、東洋人の男が一人で入るのは、いかにもヘンだ。恋人を探しに来た、モーホーと思われるリスクさえある。しかし、今回は妻も珍しく行きたがってくれたので、早速出かけた。果たして、イメージしたとおりのところだった。ところどころ、足元からじわ~っとお湯が沸いているのが分かる。いやーーー、気持ち良い。

温泉は、日本だけかと思いきや、ドイツ、イタリア、そしてハンガリーなど、温泉名所は結構あるのである。水に浮いて一日過ごし、超リラックスできました。

2004年8月24日火曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 5日目 Gardasee

 イタリア人の運転には閉口した。無理な追越しが多い。狭くて、普通なら譲り合うような場所でも、平気で突っ込んでくる。車線を書いてないところが多くあり、方側1車線のはずが、いつの間にか隣に並行して走る車が居たりする。あー、ただでさえ左ハンドルはなれないのに!と思っていたら、いきなり突っ込んできた車をよけた瞬間、ドアミラーをこすってしまった..............。がーーーーん!このベンツ、ドアミラーにウインカーはついていて、そこにちょっとしたヒビ割れが!
 ちょっとイライラしつつ走っていてたどり着いたのが、ガルダ湖。目の前がパーっと明るく開けて、一気に開放的な気分に。オーストリアは長袖だったが、ここは短パンにTシャツでOK.湖畔では泳いでいる人、日焼けしている人などなどでとても賑やか!一気に夏が来た感じである。
 適当に湖畔を走っていると、なかなか綺麗なホテルが見つかったので、そこに決める。窓からの眺めも最高。本当は、ここから更に走ってイタリアンリビエラまで抜ける積りだった。しかし、ちょっと疲れてきたし、イタリアドライブは爽快とはいえなかったので、ここに落ち着くことに。結局3泊。
ガルダ湖では、走っている車の6割がドイツナンバーだった。ここは、泳げる海のない彼らにとって最も近い夏のリゾートのようだ。レストランに座っても、まわりはドイツ語だらけ。メニューもドイツ語とイタリア語だ。ドイツ人が多いと言うのは、僕にとっては最高に嬉しい。「ドイツ人の集まるところに、美味いビールあり」だからだ。実際、バイエルン地方の銘柄は一通り、しかもその多くは生で飲むことが出来た。写真は、そのひとつである Maisels Weiss という銘柄。僕の最も好きなビールのひとつである。格付けは10++!これを含め、Weissbierというのは、小麦で作られており「キメが細かく、フルーティ。喉越しも爽やかで、正に夏にピッタリ」という感じ。

2004年8月23日月曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 4日目 Grossglocknerを越える

 今日は、今回のハイライトのひとつGrossglockner峠越えである。南北ヨーロッパを結ぶ峠はいくつもあるが、この峠の美しさはトップクラス。かなり標高の高いところを越えるので、真夏でも雪景色、氷河なども楽しめる。
 これが、Grossglockner氷河。スイスのユングフラフでは、山の上に載っている氷塊を見たが、実際に流れになっているのは初めて。迫力のある眺めであった。
 ランチでまたビールを飲む。Stieglという銘柄。やはり、Salzburg州のビールだ。ドイツのバイエルンで飲むHBビールに似たちょっと「重ためで、蜂蜜系の甘さが入ったビール」。評価は4点。
 とうとう、峠を越えてイタリアへ。いきなり道が狭く、粗くなった。オーストリアは切り立った山の形だったが、イタリアのそれは、ごつごつとした、異形だ。ドロミテ地方を走りつつ、今日の宿を探す。最後の休みに出てきたイタリア人で街は賑わっていて、なかなか宿が無かった。そして、今回最悪の宿にたどり着いたのである。もう、街の場所も忘れてしまったが、ベットは20年は使ってそうなもので、ギシギシ言っている。翌朝、ホテルのおばさんが「ステイはエンジョイできたか?」と笑顔で聞いてくる。一瞬からかってるのかと思ったが、その笑顔に悪気はなさそう。正直な僕は、「ベットは少なくとも30年に一度は入れ替えたほうが良い」と答えた。
今日の夜は、FORSTというビール。イタリアはビールは期待していなかった。5月に行ったシシリア島でも、昨年10月に行ったローマでも、銘柄は2種類しかなく正直美味しいとはいえなかったからだ。しかし、北イタリアはどうも違うらしい。ドイツ圏からの影響なのか、美味いビールが結構ある。このFORSTもそのひとつ。喉越しがすっきりした、「爽やかな新緑の森」の様なビールであった。ビール格付け 7 。

2004年8月22日日曜日

ヨーロピアンアルプス夏休み 3日目 St.Wolfgangsee

 ヴォルフガング湖に着いたときは、大雨だった。その日は、夕食を食べて、おとなしく寝た。しかし、翌朝起きてみると、これが凄い晴天走っていて良さそうな街だったのでたまたま泊まったのだが、実はここは登山SLで有名な観光地だった。このSLの写真、そういえばどこかで見たことがあるなぁ。40分くらいかけて山に登ると、360度山と湖がおりなす
絶景を見ると、自然と体がビールを欲す。今回の旅のテーマその2は、「一日2リットル!」。勿論、ビールの消費量のことだ。なんといっても、ドイツ語圏はビールが美味い。オーストリアも例外ではない。オーストリアビールは余り輸出されておらず、珍しかった。特に、Ziperという銘柄は、欧州のビールには珍しい、切れ味が良いタイプ。アサヒスーパードライにた感じて、気に入った!ビール格付け 8

今日の宿泊地は60キロほど走った、Zell am Seeという街。

2004年8月21日土曜日

ヨーロピアンアルプス 夏休み 2日目 Salzburg

今日は、残念ながら雨。でも、ザルブブルグの街は意外と雨が似合う街であった。
街を見下ろす場所に、城塞がある。なんだか、エジンバラのそれとよく似ている。上から見下ろすと、とこんな感じ。タイムトリップしたような街だった。もう一泊しようと思ったけど、今回の目的は自然に親しむこと。ということで、夕方には移動をした。
St.Wolfgangseeという湖畔の町まで70キロ移動。

2004年8月20日金曜日

夏休み ヨーロピアンアルプスの旅 1日目

 今日から、やっとこさ夏休み。盲腸で、東欧旅行がお流れになってしまい、今回は仕切りなおしである。どうも、東欧は縁起が悪い気がして、行き先をヨーロピアンアルプスに変更。
ロンドンからミュンヘンは、今回はBritish Airwaysで飛ぶ。格安航空会社だとチケットは安いのだが、どうも「旅」の雰囲気が盛り上がらない。郊外の空港まで運転していくのも、ちと面倒。その点、BAなら近所のPaddington駅から15分で、国際空港そのものの雰囲気。シートピッチも広いし、軽食と飲み物も無料サービスだし、結構嬉しい。ミュンヘンの空港は、とっても綺麗だった。ボロボロのヒースローとは雲泥の差。荷物が出てくるターンテーブルにセンサーがついていて、荷物がぶつかり合わない様になっていたのはさすが工業国。
今回の旅の目的のひとつは、オープンカーで爽やかな夏を満喫すること。BMWのZ4を予約していたのに、残念ながらベンツのSLKになってしまった。カウンターのFrauleinに、「まだドイツでしか売ってない新車だから、お得よ」と説得され、しぶしぶ納得する。あー、そうは言ってもバイエルン=BMWだろう。とは、言ってみたものの乗ってみると意外と良かった。ちなみに、お値段は12日間借りて600ユーロ(約8万円)。VWを借りても450ユーロはするので、やはりお得である。今日は、オーストリアのザルツブルグへ。走行距離115キロなり。