どうも、白石一文の本は気になってしまう。なぜだろう。「僕の中の壊れていない部分」、「私という運命について」、「ほかならぬ人へ」、「不自由な人へ」などなど、大半を読んでいる様だ。しかし、どんな話だったか全くと言っていいほど記憶がない。ハマって毎週見ていたドラマのタイトルは思い出せる。出演俳優も覚えている。ただ、ストーリーは殆ど忘れた。それに近い感覚なのだ。今回、新作の書評が日経新聞日曜版に出ており、またまた興味をもって即日買ってしまった。
娯楽作品としては、面白かったと思う。3歩進んで2歩戻るような話の展開のさせ方にも引き込まれた。読み始めたら止まらず、通勤時間、昼休みなどを使って一気に読んでしまった。ただ、やはりなんか物足りない。何というか、ものすごく作り込んでいるが故のわざとらしさが気にかかってしまう。「事実は小説より奇なり」というが、小説の中の事実は奇をてらいすぎると白けてしまう。主人公の周りにあまりにタイミングよく色々なことが起き、わざとらしい。大衆受けするには、このくらいわざとらしく展開させていかないと進まないのだろうか。まるでハリウッド映画の様だ。読み終わって滲み出てくる読後感が好きな僕にとってはやはり素直には楽しめなかった。
登場人物たちが抱えている闇の様なものが自分にはないことは、幸せなことなのかなぁと考えさせられた。収穫としては、208ページかな。確かに人生には転機となるイベントがゴロゴロしていて、否応なしに左右されてしまう。死んだら消えてしまう物語のためのエゴが、他人の人生に余計な、または決定的な影響を与えてしまう理不尽さには共感。
娯楽作品としては、面白かったと思う。3歩進んで2歩戻るような話の展開のさせ方にも引き込まれた。読み始めたら止まらず、通勤時間、昼休みなどを使って一気に読んでしまった。ただ、やはりなんか物足りない。何というか、ものすごく作り込んでいるが故のわざとらしさが気にかかってしまう。「事実は小説より奇なり」というが、小説の中の事実は奇をてらいすぎると白けてしまう。主人公の周りにあまりにタイミングよく色々なことが起き、わざとらしい。大衆受けするには、このくらいわざとらしく展開させていかないと進まないのだろうか。まるでハリウッド映画の様だ。読み終わって滲み出てくる読後感が好きな僕にとってはやはり素直には楽しめなかった。
登場人物たちが抱えている闇の様なものが自分にはないことは、幸せなことなのかなぁと考えさせられた。収穫としては、208ページかな。確かに人生には転機となるイベントがゴロゴロしていて、否応なしに左右されてしまう。死んだら消えてしまう物語のためのエゴが、他人の人生に余計な、または決定的な影響を与えてしまう理不尽さには共感。
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