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2004年9月27日月曜日

東京出張---ホテル編

ロンドンを訪れる人に良く聞かれる質問が、「ホテルはどこが良い?」というもの。これは、居住者にとっては難しい質問だ。
同様に、東京に住んでいる間は東京のホテルなど泊まったことがなかった。受験で泊まった新宿のビジネスホテルくらいである。

東京に出張するようになって、漸く東京のホテル生情報が蓄積できた。今年は既に3週間超滞在している。

数日の滞在なら、部屋+サービス+便利度の3拍子が揃う、銀座の「ホテル西洋銀座」が一番だと思う。部屋が広く、非常に落ち着いている。そして、ビジネスホテルの部屋よりも広いかと思われるバスルームも快適だ。従業員が客の名前を覚えているのも凄い。ホテルに戻った際に、「○○様、お帰りなさいませ」と来れば、「過剰サービスもここまで徹底してれば悪くねーなー」と思うものである。

Four Seasons Hotelは、私が一番好きなホテルブランドだ。ゴージャスながらもシックな雰囲気はなんともいえない。「フォーシーズンズ椿山荘」は、その中でも異色であろう。都心からちょっと離れたそのホテルは、孤高の存在。「仕事であろうが、プライベートであろうが、ホテルに滞在するときはのんびりしなさい!」と言っている様である。ここは、実は、入籍日記念に泊まった思い出のホテルである。東京の2件目のフォーシーズンズ、丸ノ内ホテルのはまだ泊まっていない。フォーシーズンズがどう再現されているのか、次回は泊まってみようかな?

一方、東京老舗御三家は、私は断固反対!である。まず、部屋がぼろい。色んなにおいが壁に染み付いている。防音も甘く、結構うるさい。確かに、サービスは悪くはないが、かなりご年配のホテルマンの人件費を負担するよりも、新しいホテルの償却費を負担したいものである。私は、「帝国ホテル」には2度と泊まることはないであろう。「帝国」が素晴らしいのは、ロビーまでである。

 最近の出張時のお気に入りは、六本木のグランドハイアットだ。今年は、既に25泊。グランドハイアットは、30代、団塊ジュニアの人にお薦めだ。都会的な空間、最新鋭の設備、しかし落ち着いた雰囲気。オヤジにこの良さは分かるまい。六本木のこのホテルは、長期滞在には打ってつけ。仕事で遅く帰ってきても、周りにラーメン屋あり、コンビニあり、本屋ありととっても便利。どこに行くにも微妙に遠いけど、色んなところに行く必要があるのなら、逆にどこにでもそれなりの時間で到達出来てしまう地の利。
そして、極めつけはこのお風呂。インターナショナルブランドのホテルに、このお風呂は葛藤があったと思う。本来なら、普通の西洋風呂を入れてよしとするところ。しかし、グランドハイアットのお風呂は、肩まで浸かれる日本風のお風呂だ。洗い場も別にちゃんとある。海外から帰ってきて、これほど嬉しいものはない!

ただし、ダウンサイドもある。それは、料理が下手。ルームサービスで頼んだ食事は、「はぁぁー?」って感じだった。それから、従業員は得てして経験不足。妙にかしこまって、ぎこちない。もうちょっと、肩の力を抜いてもらいたいところだ。しかしこれも、従業員の人件費より、設備の償却費を払ってることが実感でき、悪い気分はしない。

2004年9月26日日曜日

東京出張--- 飛行機編

10日ほど東京に出張した。今回で、ロンドン<=>東京は6回目だ。最初は、12時間のフライトは本当に長く感じたのだが、時間の使い方を次第であっという間だということが分かってきた。

コツは、やることを決めてひたすらそれに打ち込むか、何もせずにひたすら寝るかだと思う。前回の出張は、事前準備で体がボロボロだったので、お酒を飲んで食事もせずに睡眠へ。そのまま10時間、一度も起きずに爆睡し、目が覚めたら到着1時間半前だった。正に、「ワープ」した感覚。

今回は、かなりやり残しの仕事があったので、2時間寝ただけでずーっとお仕事に打ち込んだ。
航空会社の人に言わせると、ロンドン東京と東京ニューヨークは、誰もが乗務したい憧れの花形路線とのこと。そういわれてみると、確かに機長はいつも英語が上手く(日本人の場合)、着陸は芸術的に静かだ。
機内は、ファーストクラス、ビジネスクラスともいつも満員に近い。機内設備もかなり投資がしてあることがうかがえる。
この路線で最もお薦めはBritish Airwaysだと思う。ビジネスクラスでありながら、シートは完全にフラットになり、深い眠りを得ることができる。シートは、前向きと後向きが交互になっていて、お隣さんが存在しないのもいい。干渉を嫌うイギリス人らしい発想だ。外人ビジネスマンが多く、ちょっと引き締まったキャビンの雰囲気も悪くない。ただし、ダウンサイドは食事。これまたイギリスらしく、本当にマズイ。



その点、JALのシートは微妙である。恐らく175度位か。あと一息なのに、何故フラットにできないの?
JALは日本人ビジネスマン御用達。なんかリラックスできて、雰囲気は悪くない。特に、ロンドンからの便は、一仕事終えた日本人ビジネスマンが、一足先に我が家を味わっているという感じで、開放感がある。食事も美味しい。ただし、超ベテランのキャビンアテンダントのおばちゃんは、作り笑顔が正直言って怖い!



我社は、プリファードエアラインという契約を各航空会社と結んでいて、LDN-NRTは今年はANAだった。よって、格段の理由がなければ、最も安いANAを使うことになる。ANAも、競争の激しいこの路線には「ほぼ」フラットシートを導入している。しかし、これが曲者。恐らく、170度くらいの角度だと思う。体を支えるものがなくて、眠っていると徐々に体がずり落ちてくる。時々目を覚まして、ポジション調整を強いられる。あと、10度なんだし、頑張って欲しい!
ANAのCクラスキャビンの雰囲気はBAやJALとは明らかに異なる。ビジネス客5割、観光客2割、そして明らかにマイル使ってupgradeした人が3割。独立したマイルプログラムを持つJALと、スターアライアンスメンバーのANAの違いが出る所だ。自分自身、マイルでCに乗ることはあるし、それ自体に文句はないけれど、やはり有償客という立場で見ると、なんとなく落ち着かない雰囲気は残念である。

2004年9月20日月曜日

旧東独とチェコの旅 4日目

あっという間の4日間だった。さて、チェコビールの感想は?確かに、ピルスナー発祥の地ということで、種類も豊富で美味かった。でも、本場モノはちょっと重たく、4日目は一杯しか飲まなかった。やはり、ドイツ系の方が、爽やかで、何杯も飲めて良いかなあというのが、私の結論。
いや、単に最初の3日で飲みすぎただけか?

2004年9月19日日曜日

旧東独とチェコの旅 3日目

 プラハの旧市街は、古い建物が多く、とても趣があった。そんな風景の中を路面電車がゴトゴトと走っていく。
 高台のテレビ塔から見下ろした町並み。屋根の色も、建物の高さも統一されていて、実に綺麗だ。
夜景も格別だった。やはり、最高なのがカレル橋とお城を望むこのアングル。昼間はまだ暑かったが、夜は心地よい風が吹いて、最高に気分が良かった。

2004年9月18日土曜日

旧東独とチェコの旅 2日目

 ドレスデンからプラハへは、電車で移動した。約2時間半の旅である。川沿いをゆっくりしたスピードで抜けていく。深い森を抜けると、いきなり平原になった。途中、パスポートの提示を求められたがスタンプなどはなし。そう、チェコは今年からEUに加盟したのである。
 プラハに着いた。旧東独よりも、栄えている印象。兎に角、旅行者が多い。イギリス人とドイツ人で街は溢れ返っていた。彼らの態度は、日本人が近隣諸国で羽目を外すそれと同様。見ていて、余りいい気はしない。
 何故彼らが羽目を外すかと言うと、物価が格段に違うからである。例えば、このうまそーなビール。これが、一杯30CZK 120円ほどである。おつまみのソーセージも一本30円。これじゃ、飲んで馬鹿騒ぎしても仕方ない?
かつての社会主義時代の面影を所々に見ることができた。そのひとつが、この「トラバント」。キープコンセプトどころか、ひたすらモデルチェンジもせずに作り続けられたこの車。社会主義を全身を持って否定しているように見えるのは、我々のエゴだろうか?

2004年9月17日金曜日

旧東独とチェコの旅 Day1

 盲腸で延期になった東欧の旅へ出かけた。ロンドンからライプツィヒに飛び、ドレスデンに一泊。翌日、鉄道でプラハに入り二泊、合計3泊4日のショートトリップである。

Ryanairで、ライプツィヒ郊外の空港へ。ご覧の通りの格安航空会社専用のど田舎空港だ。そこからドレスデンまではレンタカーで移動する。Europacarのカウンターで、予約した旨伝えるも、全く英語が通じない。ドイツではかなり英語が通じるので、正直ビックリした。恐らくアルバイトの20代半ばくらいのフロイラインは、”電話”とか”アドレス”という単語さえ知らない。恐らく、東独では英語教育はなされていなかったのではないだろうか。ドイツ統一が15年前だから、彼女の学生時代はまだ混乱期だったのかもしれない。それとも、単に英語の授業で寝ていただけ?
 ドレスデンの街は、中国の街を彷彿とさせた。なぜなら、町中が工事中だったからである。中央駅もご覧のようなあり様。また、数年後に訪れて、変化を見てみたいものである。
街の体育館の様な施設の壁一面のタイル画。共産主義のプロパガンダである。このように、あらゆるところに東独時代の面影が残されており、感慨深かった。

 元々、ドレスデンはザクセン公国の首都として栄えた街である。写真は、その時代に立てられたオペラハウス。この様な重厚な作りの建築物が旧市街には多くあり、それらを見るだけでも訪れた甲斐があった。
そして、これこれ。今回の旅の目的の半分は、美味いPilsnerを飲むことである。日本で普段飲んでいるビールは、Pilsnerで、これはチェコが発祥の地。チェコに近いドレスデンでもホップがピシッときいた最高のピルスナーを味わうことが出来た。うーん、満足!

2004年9月11日土曜日

コッツウォルズ Bibury で鱒を釣る

 ロンドンは汚く、うるさく、臭い。でも、1時間も走れば美しい田舎にいける。これが、東京にはないロンドンの魅力である。今日は、珍しく天気が良かったので午後に思い立ちコッツウォルズ地方のBiburyまで車を走らせた。
 天気が本当に分からないのが英国である。途中でお決まりのように大雨になった。しかし、目的地Biburyに着いたときには、ご覧のような雨上がりの美しい景色を楽しむことが出来た。
 Biburyには虹鱒の養殖所があり、気軽にいけすで釣りが出来るとガイドブックで読んだ。以来、一度来て見たいと思っていた。写真がそのトラウトファーム。何故か、先客3組はみんなアメリカ人だった。アメリカ人って、やっぱりワイルドな遊びが好きなのかな?それとも、アメリカ人コミュニティでは有名なアトラクションなんだろうか?餌と釣竿を借りて、我々も早速釣りを始める。
 最初はなかなか食べてくれなかったが、思いっきり撒き餌をして、すかさず糸を垂らすのがコツだとわかった。ご覧のような鱒を2匹釣って、目的達成。一匹500gほどあり、なかなかの手ごたえだった。今日は、初めて魚を自分でさばいた。思ったより簡単でビックリ。妻は一部始終を怯えた目で見ていた。特に、釣って間もない暴れる魚の頭を棒で叩くシーンはショックのようだった。
3時間後の我が家の食卓。自分で釣って、(叩いて)、捌いた鱒は、また格別の味。ちょっと可愛そうな気もしたが、そんなこと忘れるくらい美味だった。