誰かのブログにコメントされていたのを見て衝動アマゾン買い。
最近のアマゾンは11時頃までに注文すれば当日中に届く。
なんて、便利なんだろう。
豊かな地方都市の生活に僕は憧れを抱いているわけだけど、札幌とか福岡じゃなくてもっともっと小さな地方都市の現実的な問題を突き付けるインパクトのある本だった。
読後感として最も強く残ったのは、「東京の生活の方がマシかもしれない」ということと、「えもいわれぬ閉塞感」だった。この「閉塞感」は何も、この本に出てくる街に限らず、路頭に迷ってしまっている日本全体のそれに近い感情だった。
・議員・高校生・県庁職員・専業主婦・訪問販売員・やくざ者・警官・引きこもりなどなどそれぞれの目線から見た生活、価値観、人生観などがvividに伝わってくる。みんな見えない何かに縛られまくり、閉塞感の中でもがき苦しむも、出口などあるわけがない.....(いや、本当にそうなのかな?).....案外、そういう日常は一寸先は闇というほど暗くはない。一方、変化を求めると見通しは全くない。後者のリスクを避けるばかりに現状を受け入れている人も多いのではないだろうか。
ストーリーの構成が興味深かった。最近、この様に章ごとに登場人物が入れ替わる構成をよく見るが、流行りなのかな?なんだか、テレビドラマのカットを見てる感じだ。テレビっぽくって受け入れられやすいのだろうか。そして、そのバラバラのストーリーが最後に......。これも、画像でやっちゃうとアメリカ映画っぽくてシラケものだろうけど、徐々に読み進める本だからこそやれる面白い結末だった。
うん。長編だけど結構引き込まれて一気に読めます。なかなかのエンターテイメントだった。
読書時間8時間。
2010年1月12日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿