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2010年1月10日日曜日

「横道世之介」

知人に紹介され、amazonで検索する。なるほど、なかなか面白そうだ。
今日はちょうど金曜日。一気に週末に読みたいと思い、久方ぶりにリアル店舗(日本橋丸善)で書籍を買い求める。銀座線にのり読み始める。井の頭線に乗り換え明大前を過ぎた頃には、周りの景色が大学時代のそれに見えてきた。
80年代後半の時代の空気がすばらしく上手に書かれている。みんなが将来を楽観し、楽しく、しかし一生懸命生きていたんだなぁ。明日は今日よりもきっと楽しいとあの頃は信じて疑っていなかった気がする。その時代を幸運にも学生として過ごした人にとっては、大変懐かしく当時の”空気”を思い出すことが出来るのではないだろうか。私は、不幸にもこの頃は中学生?
学生さんにとっては、この時代の「出会い」ということの重要さを認識させられる読み物かも。学生時代の人との出会いは一生を変える可能性を秘めている。社会人十数年目の出会いは..........私はひとつの出会いによって変えられるほど柔軟でなくなり、かつ変えてもらえる時間も確実に減ってしまっている。
金曜日の深夜までかかって、一気に読みました。とても懐かしく、暖かい気分になりました。
学生時代に過ごした街に暮らしているわけですが、周囲が当時とダブって見えた次第。
僕よりずっと年上の人は、そんなことより新大久保の事件と重ね合わせるんだろうなぁ。
詠む人の年齢によって、印象が全然変わる本とも言えよう。


読書時間:5時間 

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