2010年2月20日土曜日
「トヨタストラテジー」 佐藤正明著
以前、買ったのに結局やまなかったこの本。Amazonのマーケットプレイスに出品したままになっていたのだが、昨今のトヨタ騒動で注文が入る。
そうなると、読まなかったまま売るのももったいない気がして走り読みをした。
トヨタの代々の経営者の職務経歴、考え方、功罪の功の部分について良く分かる本だった。また、70年代の合従連合や、90年代後半の提携の流れなど、業界の歴史についての記述は、自動車関連のノンフィクションを多数書いている新聞記者出身の著者ならではで、改めて勉強になった。
しかし、これだけ大騒動になっているにもかかわらず、トヨタ自動車への報道はまっすぐでない。
それは、日本最大の広告主だし、トヨタからの取材拒否に会うと記者生命にも関わるかもしれない。しかし、こういうときにきちんとした報道をしないと、自己否定しているに等しい。それに、NHK。広告貰ってないくせに、先日のAtoZは学者などのインタビューを主にした構成で、オブラートに包んだイメージ報道だった。こんな事だから、受信料聴取率が低いのだ。今回のことは、海外での品質問題ということになっている。そんなわけないだろう!と当然の感覚として思うのだが。
結局、真の問題点は外国メディアにお任せか?
私は、現社長に交替した前後の人事などを見ていて、こいつは不味いなと思った。この本の著者を始め、メディア界にもそう思った人は多数いたはずだ。何に、あの異様な人事や、個人名を挙げた取材禁止令など、普通の感覚ではあり得ない様なことに対して誰も警鐘を鳴らさなかった。昨年12月に米国出張した際にも、トヨタに対する敵対的な新聞報道に私はかなり驚いた。こんなことになっているのに、日本では取り扱いが格段に小さい。もしかして、トップまできちんと伝わってないのではないかと。
ん?読書記からはちょっとずれてしまった。
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