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2010年7月21日水曜日

新聞あれこれ....... 朝日vs読売

新聞の役割は随分変わったと思う。昔は、唯一無二の情報伝達手段だと思って読んでいた。新聞読むことが、インテリの最低条件だとされていたように思う。「新聞すらとってない。」というのは、「知的レベルに?マークがついた」というのと同義であった。
今の僕にとっては新聞は、広告主であれ、政治家であれ、ある程度メディアを買うことが出来る支配層(Estabishment)が、有象無象の民衆をどう誘導しようとしているかを見る鑑の様なものだ。本当に真実を知るには、新聞と氾濫するネット上の情報を重ね合わせる必要がある。

学生だった90年代前半は日経と朝日を取っていた。社会人になってからは暫く日経一本だった。この4年ほどは、日経と読売を読んでいる。加えてFT。私の中での各誌の位置づけは以下の通り。

日経 経済専門誌というには物足りないが、民間セクターのインタレストが色濃い新聞 ≒WSJ
読売 政治関係の分析はトップ。政治家のインタレストが色濃い新聞 ≒ The Times/Daily Telegraph
朝日 記事がバイアスがかかりすぎて信頼できず、朝日社員の自己満足が色濃い新聞≒Guardian
毎日 倒産危機にある品揃えがないスーパー ≒ USA Today(記事の薄さが共通項)
産経 ここまで読者層を絞ると生き残れるという、縮小均衡の好例 ≒ なんだろ?
FT   新聞ジャーナリズムの意味を強く意識した尊敬すべき新聞

さて、先日面白いデータを目にした。
http://adv.yomiuri.co.jp/yomiuri/data/markbook.pdf
読売と朝日の逆転現象だ。知識階級・支配層の高い支持というのが朝日の売りだったが、完全に読売に逆転されている。左翼的な朝日の位置づけというのは、ネットに完全に取って代わられたんだろう。中途半端な野党的な態度と、捏造記事では読者はついてこない。かなりリストラをやっているようだが、朝日復活の為には明確にリポジショニングをして、「弱者の代表」となるべき?いや、政党だとそういうチョイスになるのだろう。しかし、「弱者」は新聞は読まない。そこに朝日のジレンマがあるのだと思う。吹っ切れるためには、まずは野球チームでも買っちゃえば?阪神なんて、ターゲットとする読者層とかぶさる気がする。

*弱者という言葉は、支配層と対立する概念として使っています。
 それ以上の深い意味はありません。

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