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2011年11月19日土曜日

さようなら 井の頭線3000系

初めて井の頭線に乗ったのはちょうど20年前だ。滑り止め私大の合格をレタックス(ってまだあるの??)で知り、大変味気なかった。そして、本命の国立大学の合格発表くらいは自分の目で見てみようと思い立った。発表前日の午後のことだ。30分後に家を出て、翌朝鈍行で品川に着き、渋谷まで山手線、そして井の頭線へ乗り換えた。

数時間後に、合格発表!大変緊張していたのだが、井の頭線の一回り小さくて、可愛らしい車両に大変癒されたことを覚えている。東京ってなんか、硬くて威圧感のあるイメージだったのだが、井の頭線はなんともほわわーーんとしていたのである。 一気に緊張が解けたものだった。その後目出度く合格し、それから4年沿線住民となった。
 その頃に走っていたのが、この3000系電車だ。しかし、その後車両の大型化が図られ、徐々に現在の1000系にリプレイスされ、この12月に完全廃止されることに.....。
新型もキープコンセプトなので、あまりイメージは変わらないのだが、やはり、青春時代のアイコンのひとつなので、なくなるのはさびしい。そんな時、さよならフェアがあることを知り、思わず申し込んでしまった......。
 (写ってる人は、私ではありません。念のため)
3000系の特等席は、この運転席の後ろ。ここにシートがある電車って珍しいのでは?
これが、結構楽しかったんだよなー。
こうやって、また沿線に戻り子育てをしている訳だが、やはり井の頭線沿線って東京なのになんか、ゆるーくて気に入っている。京王線や小田急、中央線が、特急、急行、通勤快速、特別快速など慌しい名前が付いていて、ドンドン駅を飛ばして少しでも速く都心へ人を大量に送り込むことだけを競っている。そんな中、井の頭線はなんと斜めに走っている。そして急行と普通のみ。いや、朝の通勤時は普通しかない。2分おきに、各停が次々やってきて走っては止まり、走っては止まり。これに乗ると、朝から、焦っても仕方ないなぁという気分にさせられるのだ。そんな井の頭線、やっぱいいなー。

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