ひと月ほど仕事が忙しく、大変な目にあったが漸く普通の生活が戻ってきた。「そういえば、最近、教養のための本しか読んでなかったなぁ。久しぶりに娯楽系の本を読みたいなぁ。」と思っていた矢先に目に止まったのが読売新聞の書評にあったこの本。さっそくamazonで注文してみた。日曜日のブランチ後に注文したのに、夕方には届いた。改めてアマゾン、恐るべし。
読む人の性別、立場によってかなり受け止め方が違う本であろう。それぞれの立場でリアリティがあると思えるのは著者の技量だなぁ。素直に、一気に楽しんで読めました。
下流、上流という分け方にどれだけの意味があるのか分からない。それは置いておいて、日本という国のシステムは先進国の中ではかなり階級レスな社会だ。敗戦によって「ガラガラポン」が起きたからだと思う。少しの気の持ちようと努力で「上」にも「下」にも行けてしまう。一方、再挑戦のシステムがなく、一端外れると元に戻るのが非常に難しいとも言える。その誰にでも手に届く「階級」と、それが故の不安定さというのが、この作品を通した不安感のベースといえるであろう。
色々と感じるところはあったけど、所詮は娯楽本です。5時間ほど楽しんで没頭出来たので良い本でした。
2010年5月29日土曜日
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