一度東京を見ておくべしということで、小学校3年生の夏休みの最初の2週間を、父の単身赴任先の大阪と出張先の東京へ同行した。朝、7:50初の福岡発大阪行きの全日空トライスター。初のジェット機はこれだった。機内で飲んだコンソメスープの味は忘れられない。
大阪で初めて「乞食」なるものを見てショックだった。初めて地下鉄に乗った。お昼休みに堺筋本町のお蕎麦屋さんに入ったなぁ。ヒロタのシュークリームを買っても貰い感激したのも覚えている。南海電車は本当に人が多くびっくりした。
その後新幹線で東京へ移動した。食べる事ばっかり覚えているが、うなぎ弁当がおいしかった。そして、初めて改札を出た東京の駅が吉祥寺であった。伯母の家に預けられたのだ。サンロードのマックで買ってもらったコーラが美味かった!靴が擦り切れたからと、靴も買ってもらったなぁ。高層ビルが珍しく、野村ビル、サンシャインシティ+水族館など訪れた。井の頭公園に初めて行ったのもこの時だ。
その10年後、中央線沿線の大学に通うこととなり、井の頭線沿線にアパートを借りた。そして、吉祥寺は青春の中心となった。バイトも飲み会も買い物もすべてここ。当時の彼女(今の伴侶)とも、良くデートをしたものだ。
そんな街なので、2ヶ月に一度はフラフラと出かけたくなる。最初に訪れてから、もう30年近いんだなぁ。
冬の井の頭公園はかなりパリっぽい。なんだろう。うまく言い表せないが、モンマルトル当たりの雰囲気に酷似している。アートがあり、カフェがあり、子連れが多く......。井の頭公園はなんだか狭っくるしいが、この冬の雰囲気は最高に好きだ。この週末も、久々にParisの雰囲気を嗅ぎに足を伸ばした。
なーんてことを言いつつ、公園を後にして向かったのはここ。「いせや」 たいして美味くもないのだが、この中央線文化を凝縮したような雰囲気は最高だ。しかも、昔から微塵とも変わっていない。東京広しとは言え、昼間っからこれだけ普通の人が飲んでる場所もそうそうないであろう。久々にタイムスリップ感覚を味わい、大いにリラックスした週末だった。
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