部活に打ち込むこと?
東大に入るために必死で勉強すること?
甲子園で優勝すること?
僕は、最高の高校生活を送ることができたと自負している。それは、「交換留学」のプログラムを通して、米国で貴重な1年を過ごすことができたからだ。動機は実は不純だった。小中学校では常にクラスで一番の成績だったのに、高校で地元のトップ校に入ってみると回りは秀才だらけ。最初の中間テストでは、下位10%。最悪は、その次のテストで470人中444番。下位5%でしかも、4のぞろ目。これは、ショックだった。世の中、広い。人と違うことをしないと、ちょっと頭よかった位じゃ埋没しちゃうという危機感に苛まれた僕のチョイスは、「そうだ、アメリカ行ってみよ!」というものだった。当時、アマチュア無線をやっていたため、英語はそこそこ話せた。なんと言っても、会話の実践の場があったのが良かった。たぶん、なんとかなるだろう。これは、強烈な差別化になるに違いない。そして、早速1年生の夏にYFUの選抜試験を受けたのだった。
試験は得意なので、ペーパーは難なくパス。続いて面接試験。当時、母親は体調を壊して長期入院していたため、父親と二人で望む。今考えれば、数々の採用を行っていた父にとっては、面接など楽勝だったに違いない。異様にボーイスカウトでの経験、効果を強調していたことを思い出す。当時、10%程度の合格率であった先行試験も難なくパスし、いよいよ高2の夏から一年間米国ミシガン州で過ごすこととなった。
現地での生活など、詳細は別の機会に詳しくお話したい。1年間は大変長かった。必ずしも、楽しいことばかりではなかった。いや、行ってる間は、つらいことの方が多かったように思う。しかし、あの時ほど自分の内面と真摯に向き合ったことはない。自分は何ものか?何ができるのか?何が人と違うのか?自分はどういう人生を送りたいのか?英語は格段にうまくなったが、こんなものは副次的な収穫でしかない。最大の収穫は、個の確立ということだったと思う。16歳という若さで、あれだけまじめに色々なことを考えることが出来たというのは、本当に有難かった。日本人よりも外国人との方がより強い信頼関係を築くことが出来るのも、このときの経験に拠るところが大きい。正直に言って、未だに個が確立していない日本人と付き合うのは、苦痛ですらある。
なぜこんなことをブログに今日記しているかというと、そのYFUが来年夏からのプログラム参加者の願書受付をまさにこのタイミングで行っていることに気がついたからだ。締め切りは7月19日。まだ、間に合う。今、高校1年生、2年生の人で、ピンと来た人。うちの子供に向いてるかもしれないと思った親御さん、国際人になりたい、国際人に育てたい、でもドメドメの自分にはどうやればいいかわからない。そんな皆さんは、ぜひ検討してみてほしい。たった一年の経験が、強烈にその個人の人格形成、人生に影響します。強烈にプラスのインパクトを与えます。もちろん、受身ではダメ。積極性が成功に導く最も重要な要素であることは、強調しておきたい。留学経験が本当にプラスに生きている人は、3割だと思う。
プログラムの詳細等は、こちらをご参照されたい。
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