金沢日帰りの出張案件、9時に東京を出て、17時には戻られる。しかし、折角の金沢、そんなんでは、勿体なさすぎる。なんてったって飛行機での地方出張なんて数年に一度だ。前回は、08年の長崎だった。あの時も思い切って前泊してなかなかおもしろかった。東京で飲み屋に一人で入ることなんて、決してないんだけど出張先だとふらーっと入って色々と話が出来てとってもおもしろかった。また、あれをやって見たい。
そう考えて、会社を定時前に出て夕方の飛行機で金沢へ。勿論、ホテルも飯も全て自腹でござい。金沢へは、確か93年に当時の彼女=今の家内と旅行に出かけた。あの時は、急行能登で出かけたので、この飛行ルートは初めて。日本アルプスで日本海からの雲が遮られていて、その先は晴れていたのはとても印象的だった。
実質45分のフライト。短っ!でも、空港から市内は離れていて、バスでまた50分。まるで、ライアンエアーだ。早速ホテルにチェックイン。
ふらふら歩いていると、おいしそうな気配のするお店を発見!早速入って見る。と、なんと僕一人。でも、おばあちゃん女将さんとおじいちゃん料理人の居心地が良いお店で、あれやこれやとお話ししながら、箸が進んだ。
これは、岩ガキ。僕の大好物だ。隠岐の島だけかと思っていたら、この時期は能登半島のが旬らしい。原発事故で三陸物が食べられなくなった今、これは貴重な情報!
あれやこれやと加賀料理のメニュー
やはり、「のどぐろ」ですかね。淡白なのに油がのっていて、本当においしかった。3.11以降、実は魚を食べたのは初めてだ。
その後、一旦ホテルに戻って風呂に入ったのだが、なんとなくこれで終わるのも勿体なく、続いておでん屋へ繰り出す。なんだか、屋台村みたいな地域があった。
まあ、おでんは普通だったけど、屋台的な雰囲気と、地酒があれば"2次会”としては十分楽しい。店主との会話もなかなか楽しめた。いや、ホント、決して東京でこういうことはしないのに、なぜ地方都市だとフラッとお店に入って会話が楽しめるのだろう。理由は実は明確。東京はむやみやたらと張り合い、牽制し合い.........そういうのを相手にするのが余りに馬鹿馬鹿しく、かつ面倒だからなのだ。地方都市だと、そういうことを抜きにして、一人の人間として人と接し、楽しめる。あー、本当に東京ってどうしようもなくつまらない場所に、どうしようもなくつまらない人間が住んでいるんだなぁ。
お店を出たのは、なんと3時近く。明日、仕事なんだけど、ちょっとやりすぎたかな?いや、これがメインイベントでしょう!