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2014年11月7日金曜日

またまた福岡

この一月で3回目となる帰省。金曜日の午後休を取り、一日半の予定。空港について、30分時間があった。なんだか気が重く、ビール一杯くらい飲んでないとやってられないよ~と、サクララウンジでビールを飲む。JALの国内線のラウンジは、設備は良いんだけど、ドリンクだけで食べ物がないのがやや残念。カンタスみたいなラウンジにしてくれるといいのになぁ。嬉しいのは生ビールだけだ。 
新型機材に乗る。革シートが結構良い。確かに、シートピッチもやや広め。

さて、慌ただしく時が過ぎているので、ここまでの経緯をメモっておこうと思う。
10/7:午前中に行き成り母より電話。相当体調が悪く、違う病院に送られることに。かなり弱気な発言が続く。仕事中に電話がかかったことが無かったので驚いた。
10/8:夕方再び母より電話。白血病と診断され、このままほっておくともう2週間持たないと説明を受けたとのこと。妹、弟に即電話。一家茫然。皆既月食の夜の出来事。
10/10:抗がん剤投与開始
10/12:兄弟3人福岡に日帰り。台風の3連休であったため。
10/16:抗がん剤 一回目終了。
10/19:再び福岡。熱が出たり下がったりだが、まあ話は普通に出来るレベル。野球TV観戦も。
10/27の週から11/3の週が最悪であった。連日40度の熱。電話しても話が出来ない。白血球がゼロで、色々な感染症が悪さをしている模様。点滴で抗生剤を打ちまくり、どうにか平熱を確保するが、コントロールが至難の業。兎に角大変であった。この間は25日の週末が弟、11/1の週末が妹が帰省したため、僕は行っていない。電話の口調や症状から、これはダメかも知れないという思いもよぎった。まさか、年内にどうこうということがあるのか??
11/7:今回の帰省。この数日前より漸く白血球が出来てきて体に抵抗力が出来た模様。熱も35度台から37度台で行き来しており、随分と楽になってきた様だ。担当医師と話すと、一時は厳しいかなぁと覚悟したが、よく回復している。血液検査では寛解(かんかい/Remission)に持ってこれた様に見て取れるが、最終的な判断は来週の骨髄液の検査を待つ必要があると言われる。また、白血病のM6型であることも判明。

白血病M6型:白血病自体が10万人に6人の珍しい病気であるが、M6型はその4%程度。実に100万人あたり2~3名、日本全国で年間300名強の発症例しかないことが分かった。適当にググってみると、抗がん剤が効きにくいとか、予後が悪いとか、余り見たくない記述がわんさかと出て来た。しかし、不思議なことに伝聞調で書かれたそれらの記述は、殆ど同じ内容。読んでいるうちに、どーもソースが同じなんじゃないかという気がしてきた。これだけ珍しい病気であれば、たまたまこの病気にかかった人やその親族が、僕の様にググって、書いてあったことを鵜呑みにして拡散していったという訳だ。どうも、その根本となったであろう英語の2001年の文献も見つけた。

こうなると真相を追求したくなる。ということで、兄弟手分けして色々と英語文献を含めて当たってみると、色々と出て来た。妹がみつけたこの文献もその一つ。全て英語だから日本語でググっても当然ヒットしない。p98のP422にあるように、1996 から 2007年の国内の患者の中でも、症例の少ないM6の303例とM7の80例の移植後の予後と、M0-M5の5452例の予後と比べてみた結果、M7だけは低いものの、そのほかは有意差はないということ。症例も格段に多く、信頼できそうなデータだ。

最初の文献=日本語の伝聞世界のネット情報では5年の生存率は17%とある。
しかし、こちらでは50%近い。おいおい、生死を彷徨っている患者さんとその家族にとって、これは許されないさだぜ~!
とはいえ、年齢が高いことと他の病気を併発していることは不利なんだなぁ。
しかも、どうもM6はM6a,M6b,M6cに細分化すると、これまたデータが変わってくる模様。ん~、難しい。もう少し勉強が必要だが、こういったAcademic Paperの使い方がわかってきた気がする。

所で、凄い時間と労力が必要な学術論文がこんなに簡単に読めるって凄くね?あと、日本語で何でもOKと思っていたら大間違い、英語ベースでみられる文献の質と量って凄くね??
自分の仕事の世界では、基礎的能力が一緒でも英語が出来るか否かで5倍は差が出ているという感覚なのだが、医者をはじめ、色々なプロフェッショナルの世界でもこれは言えることなのかもしれない。となると、英語出来ない医者なんかには関わりたくないなぁ。



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