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2010年8月28日土曜日

夏休み北海道旅行 Day7


旅も7日目となれば、大量の洗濯物が発生する。客人がチェックアウトした時間を見計らい、近隣ホテルのコインランドリーを拝借する(と言ってもお金はちゃんと払ってますが。)2時間ほど洗う間に、新聞を読んだり、湖畔に出て読書をしたり。息子は湖でバシャバシャやって楽しんでいる模様。それにしても見渡す限りの自然。人工物は、二つ三つ見える湖面上のカヌーのみ。なーんて贅沢なんだ!


洗濯が終わると正午をすぎている。さて、活動開始だ。今日はまず、近くの酪農体験牧場である、渡辺体験牧場へ。今回の旅の一貫したテーマは息子の経験値を上げること。今日は、「乳搾り体験」である。「牛さんのおっぱいを絞って、牛乳を出すから」と数日前に伝えると、「こうやんでしょう」と手でまねをしていた。どこで見たのか、たぶんテレビだと思うが、よく見てるものだ。
牝牛「ヨーデルちゃん」が部屋に登場。係員のお姉さんの説明を一通り受ける。あまり知らなかったことが多く、勉強になった。即ち、
・(当たり前だが....)お乳は出産後の授乳期のみしかでない。
したがって、牝牛は2歳から毎年出産(妊娠期間は10ヶ月)、平均5回の出産をする。
・赤ちゃんが雄牛だったばあいは、肉牛にすべく酪農農家から売られてしまう。
・牝牛は平均30リットルのお乳を出す。
・お乳が出なくなると、ミンチ用に出荷され、ハンバーガーになる!!知らんかった。
なお、ググッてみると、生産者買取価格は、Y80/リットル程度の模様。売上はY2,500/日にしか満たない。年間で一頭あたり90万円ちょっと。北海道の酪農家は平均55頭を飼育しているらしく、平均の売上は5000万円程度か。えさとしては、水を70L、干草を50Kg食べるそうだ。なかなかの経費だ。人手だってかなりかかる。休暇なんか取れないだろう。そう考えると、牛乳ってあんなに安く飲めて良いんだろうか?あまりに安すぎると、産業としての魅力がなくなり後継者が居なくなり供給が減るだろう。安いえさを食べさせざるを得ず品質が犠牲になることだってありうる。あとY10/ℓエクストラに入ると、平均収入は600万円増え、即ちこれが利益になる。酪農家のPLは劇的に改善するであろう。

みなさん、工業製品と同様に安易に安い食品を買って良いんでしょうか?500Mlのペットボトルのお茶にY150円(1Lあたり300円)平気で払ってるのに、Y200台の牛乳を避けてませんか?特売牛乳Y170買ってませんか?

と、問題意識を持たされた訪問でした。すぐに原価計算してしまうのは、職業柄。癖です。

さて、長男だが牛のおっぱいを3回絞り怖気づいた。なんでも、乳首にクリームが塗ってあるらしく、「ヌルヌルして気持ち悪いー」と半べそだ。ま、牛乳がどうやってやってくるか分かっただけで経験値アップということでよしとしよう。フードマイルゼロの牛乳とアイスを食べ、牧場を後にした。

今日のイベントの第二弾は、屈斜路湖砂湯温泉。北海道は行きつくしていると思いきや、ここは初めてだ。砂浜を10センチも掘ると、熱い温泉が「ゴボゴボ」と湧き出てくる。湖の水でうめて即席温泉にしたいのだが、湧き出るお湯が熱すぎてなかなかおもう様にいかない。回りもみなさん、嬉々として温泉堀りにいそしんでいる。かなり楽しめた。


宿に戻り、近くの温泉へ出かける。三香温泉。かなりワイルドな露天風呂だ。源泉をそのまま引いている模様。泉質は、今日の砂湯に近い感じがした。レトロないでたちなのだが、息子いわく「深大寺の温泉に似ている」とのこと。なるほど、確かに。子供って意外とよく観察してるなぁ。


今日の夕飯は、スーパーで見つけた北海道食材を思い思いに調理する。
①前菜 厚岸産ホタテのソテー
②主菜1 道産野菜とジンギスカン(昨日の残り物)
③主菜2 厚岸産あさりのボンゴレ

ホタテは8個で283円だった!うまいうまい!アサリは、結構大きくてびっくり。こちらもうまかった。大満足。





1 件のコメント:

  1. 酪農に対しては、一年以上取材をしていただけに思い入れも強い。牧草地の面積樽谷、一頭あたり何haになるかを考えると、今どきの雑穀の価値と比べてしまいがち(雑穀ブームですから)。ただ、酪農家は早朝と夕方のデイリー仕事をすると、なかの空き時間もあることを楽しんでいる人たちも多い。冬場、彼らとスノーモービルをした思い出は、僕の中に息づいている。本当に価値観の持ちようだ。昔作った稚内の子供たちの詩の番組を見せたい。感想を聞きたい。

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