先々月話題に取り上げた、「ヒルズ黙示録」の著者 大鹿靖明氏の最新作が漸く手に入った。暫く、amazonでは入荷待ちになっていたのだ。
凄い!兎に角凄い!世の中、色々な原発関連本が出回っているが、克明に取材した上で時系列でドキュメンタリー的に書かれたこの本に勝るものはないだろう。グイグイと引き込まれ、一気に読めてしまう。あの時、あの安全キャンペーンの裏でこんなことが起きていたとは.....。反射神経で3/14(月)に家族全員を福岡に避難させ、その一週間後にはみんなで香港に向かい一ヶ月弱滞在したが、あの判断は本当に正しかったと改めて思った次第。再稼働だなんだ言う前に、みんなこの本を読んで欲しい。何が起きても、この国では「安全」とされ真実は伝えられないし、対応は後手後手に回るのだ。
あらゆるセンテンスが面白く、ここに書きまとめることもないであろう。読後感としては、日本のエリート層の凋落ぶりに溜息が出るばかり。結局、誰として大局的な見地から行動で来た人はいなかったのだ。誰もが、3.11前の仕組みを壊さないために奔走し、それが今も続いている....。この本が、外国語訳されないことを切に願う。支配層のこの脆さが分かってしまったら、簡単に攻め込まれてしまうのではないか?
しかし、日本の支配層は何故こんなにひ弱なのか?私の仮説は、「エリート」となる為の過程にあると思う。日本でエリート層になるのは実は結構簡単なのだ。ちょっと頭が良ければ、京大、一橋、東大なんか簡単に入れてしまう。はいっちゃうとみんな気を抜くから、更に少し勉強すれば役人になれるし、勉強しなくても東電とかに入れてしまう。それで、このまま決められたコースを進めばまあ人並み以上は暮らせてしまうのだ。こうしたプチエリートが、せこ~く支配しているのがこの国の形なのである。
じゃ、どうすれば良いかって?みんな自分で考えてみよう!
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