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2011年7月26日火曜日

15泊16日 オイローパライゼ Day 16 最終日

帰りの飛行機は夜発だったので、ころ合いを見て子供たちを寝かしつけ、思った以上に問題なく過ごせた。子育て中は、もう海外なんて無理なかなぁと思っていたけど、3月の香港も、今回の欧州も全く問題なし。これは、心強い。帰途につきつつ、「来年は西海岸行くぞ!」と宣言した次第。

飛行時間は11時間20分。出張の際の帰国便は、3時間ほどシャンパンとワインを飲みまくって、7時間ほど寝る。「不毛地帯」を読んで以来、絶対に寝て飛ばないことにしているシベリア上空を通過しつつ、朝食を取り成田へというのが、お決まりのパターン。しかし、今回は寝るに寝られれず、飲むに飲めず、やはり初めてのエコノミークラス欧州旅行はきつかった......。まあ、値段差を考えれば、仕方ないけど。

いつも、半月の海外旅行から帰ると、「あーーー、日本もいいねー!」という気分になり、日本食を食いまくるのだが、そんな幸せな日々は過去のものとなってしまった。冷たい緑茶のペットボトルは勿論、セシウム茶なのでNG.ナチュラルミネラルウォーターを買い求める。JALホテルに停めておいた車は、かなり土ぼこりをかぶっており、ガイガーカウンターを当てると、余裕で0.35μSV/HR超えている。これが、現実だ。このまま走るのも気持ち悪く、高速に乗る前にLavage(=カーピカランドですな)へ。
息子にとっては、初の自動カーピカランドで、大興奮していた。「なるほど、子供って意外なもので喜ぶなぁ.....、しかし、Lavageの排水溝って線量高かそう!」と現実に帰る。

都心への高速は、当たり前のように渋滞。昔だったら、先に夕飯すまそうか!となるのだが、外食は出来ない......。「本当に、参ったなぁ。っていうか、楽しくねー。」 結局、飛行機降りたのは、定刻15:25だったのに、家に着いたのは19時を過ぎていた。

≪まとめ≫
今、振り返って見ると、やっぱり思い切って行って良かったと思う。出張で行く海外と、家族で行く海外って、こうも違うものかぁ。本当に、満喫。思い出す一瞬、一瞬が本当に楽しく幸せな思い出だ。ここまで楽しい時間を共有すると、子供たちが大きくなっても、なか良く出来るだろうなぁ。「子供達とは疎遠で......」という人がいるが、やはりこういうことにお金も、時間もかけず、無頓着で居た結果なのであろう。
子供達も、日本と外国という捉え方ではなく、日常生活の延長線上としての外国文化と捉えてもらえるのではないだろうか。これは、日本以外の大概の国では当然の感覚なのだが、日本人だけはもちえていない。がゆえに、外交ベタ、語学ベタになっていると思う。子供達には、そういう感覚になってほしくない。

えー、いけずではありますが、ご興味ある方もあると思いますので匿名ブログでもあることから敢えてお話します。今回の総決算は115万円なり。はぁー、家族全員楽しく過ごすとなると、お金かかるなぁ。お父さん頑張らなくっちゃ!来年も、半月休み、取れますやうに!!


2011年7月25日月曜日

15泊16日 オイローパライゼ Day 15

震災と原発事故を経験し、どうせあの世には何も持っていけない。いつ死に至るかも分からない。死んでしまったときに、「人のために、社会の為に」という相対的な決算よりも、どれだけ多くの経験をして家族と楽しく有意義に過ごしたかという絶対的な決算の方がよほど重要だとつくづく感じた。
正に、「旅は人生、人生は旅」だ。そう思い決行した欧州家族旅行も、終わりが近づいてきた。
帰りのJAL408便は21:05フランクフルト発。最終日を十分に楽しめると言うのは、かなり大きなメリットだ。ホテルで朝食を取った後、散歩に出かける。
Baden-Badenの街並み。名残惜しーよー。ただ、僕はまたここには来るな。今度は、子供達もカラカラテルメに入られるようになったころかなぁ。そう思うと、名残惜しさよりも、次回までの子供の成長などに思いがよぎった。




この木の公園、子供達は大喜び。
なかなか離れなかった。
次来るころには、もうこんなところでは遊んでくれないのかなぁ。
空港までは3時間弱の予定だったが、途中で事故渋滞。かなり余裕があると思っていたが、レンタカーを返したのは、出発の3時間前。
なぜ、早く来たかったかと言うと、これです!最後の一杯!いや2杯!いや、3杯!

JALのエコノミーの食事が最悪なのはよくわかったので、事前に腹ごしらえ。機内食は断りました。
あ~、とうとう帰国。楽しかったなぁ。
子供達も、とっても楽しそうだった。経験値を大幅にアップ出来たと思う。
これを、日々の教育とどう有機的につなげるかというのが、今後の課題だ。

2011年7月24日日曜日

15泊16日 オイローパライゼ Day 14 バーデンバーデンの一日

 今日はちょっと寝坊。朝食抜きで、ランチに繰り出す。お、チェコ料理や発見!
 おー、生のバドワイザーだ!え?バドワイザー?はい。こちらが、本家本元のチェコのバドワイザーです。アメリカの薄くて不味いバドワイザーは、実はチェコ人の移民が始めたもの。
 スープが最高においしい。
 お店の前に、きのこが山積み。これを、クリームと料理して貰い、パスタにかけて食べる。
いやー、うんまかった。

 バーデンバーデンを散歩。
 どうです。きれいでしょう!
 実は、小川の流れなどはきちんと計算尽くされている。それがまたドイツらしくて◎
 一休み~
 息子に、温泉プールに連れて行って上がると言っていたのだが、なんとカラカラテルメは7歳以下はダメ。んー、これはリサーチ不足だった。申し訳ない。僕だけ行ってくることに。ロシア人の多さにびっくり。
 はい。夕食です。

 はじめ人間ギャートルズの肉は、これがモデルに違いない。恐るべき分量。肉だけで腹いっぱい。
 腹ごなしにお散歩。もう、21時を回っているのだが、まだ明るい。前回、前々回はこのホテルに泊ったのであった。懐かしいなぁ。
 高台からバーデンバーデンの街並みを望む。
 のーんびり、良い一日であった。

2011年7月23日土曜日

15泊16日 オイローパライゼ Day 13 Trier=>ルクセンブルグ=>フランス経由=>バーデンバーデン

 今日は早めに行動開始。まずは、Trierの街中を散歩する。土曜日とあって、広場は大変賑やか。お花屋さんや、移動遊園地も出ている。
 息子はこれをみて大はしゃぎ。早速乗ることに。
大聖堂の中にも入った。

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さて、先ずはルクセンブルグへ向かう。Trierからはたったの45キロ。30分強で着く。
 着きましたー。ルクセンブルグ。
 我々夫婦は、2回目の訪問。子供たちにとっては、4カ国目の外国。

 今日は、先も長いので散歩をしてランチを食べ、出発。実質2時間半滞在。
 フレンチな食事がおいしかったが、流石に物価が高い。レストランはドイツの1.5倍。
しかし、ガソリンは税金分安い。小さな国土だから、別に道路整備に金がかかるわけでもないということかな?リッター当たり40円位安いので、ここで満タンに。

さて、ここからが大移動だ。ルクセンブルグからバーデンバーデンは約280キロ。
 車はすぐにフランスに入る。んー、気分爽快ドライビング!フランスの高速道路は、130キロ制限の所が多い。そして、よくネズミ捕りしているので注意が必要。この下り道の下にもいました。あぶねー。
 サービスエリアで一休み。エスプレッソが美味い!
 3時間ほど走って、バーデンバーデンに着く。実は、バーデンバーデンはこれで3回目!如何にもドイツという美しい街並みと温泉がセットってのが良い!実は、僕は欧州の温泉マニア。イタリアや、ブダペストの温泉も入りました!
 バーデンバーデンには2泊。カラカラテルメの向かいの宿だ。広くて、快適。
しかも、グランドフロアーだったため、部屋から芝生の庭に出られるのがよかった。子供も大喜び。

さて、夕食はやはりビアガーデン。
 あー、またきたよー、バーデンバーデン。
ドイツ、最高!

2011年7月22日金曜日

15泊16日 オイローパライゼ Day 12

                     
                          大きな地図で見る

 ホテルからの眺め。ライン川が綺麗なのだが......ひっきりなしに目の前を貨物列車が通る。でも、これは事前に承知済み。行きかう列車も旅情と思える人には間違いなく良い宿とのReviewをみて、まあいいかとやってきた。ちなみに、僕はヨーロッパの個人旅行はBooking.comを昔から活用している。結構良いレートが出る上、サイトは使いやすく、レビューも分かりやすい。
 今日は移動日だが、気に入ったRudesheimでランチまでは過ごすことにした。
 どこを歩いても、かわいらしいドイツの街並みが最高!
Ich libe Deutschland!
 眼下にぶどう畑を眺めつつ、ロープウェイで高台に上がることが出来る。
 いや~、解説はいりませんね。気分爽快。素晴らしい!

 これを見た後の地元ワインが、これまた最高。
 ランチを食べて、いざ出発!
 先ずは、はしけで対岸に渡る。今回、地図は持っていかなかった。事前にPCに落としておいたGoogle Mapが頼りだ。しかし、欧州の道はかなり分かりやすく、さほど困らなかった。
じゃーん。アウトバーン、速度規制のないエリアで、ガンガン飛ばした。
とはいっても、そこそこ交通量があり、継続的に200Kmを越すことは難しかった。
巡航速度では、160Km程度が限度かな。ドイツ人も、200Km超でガンガン飛ばす人は少ない。燃費が極端に落ちるからだ。速く、かつ燃費も気にするとどうしても130キロから150キロ程度の走行となる。
Audi V6 3.0 TDI. なかなか楽しいエンジンだった。もともとディーゼルエンジンは低回転域のトルクが素晴らしいが、ターボチャージャーで更に、モリモリモリモリってトルクが湧いてくる。低速域で踏み込んだ時の加速は、感動的。一方、高速域では物足りない。150キロを超えて踏み込んでも、なかなかスピードが上がらない。「いけーーーーーーー」って踏み込んでも、「おいおい、もう良いんでねーのー。お前、一体いくつだよ。えーーー、幾つになっても飛ばしたい!?子供もいるのに?んー、しゃーねーなー」ていうレスポンスしかない。 何度も買ってしまったSUBARUのEJ20+ターボの方が、100Km/Hr超えてからの加速は上回っている。どこで踏んでも「もこもこもこもこもこもこ」ってトルクが盛り上がってきて、踏んだだけ走ってくれるからね!
ガソリンが、リッター100円なら、間違いなくガソリンエンジンのターボ車何だろうけど、160円以上する今、やはりそうも言っていられない。そう考えると、これは悪くないエンジンだ。

本日はTrierというルクセンブルグとの国境の街へ。ここまで来た理由は、少しドライブを楽しみたかったこと、フランス圏に近く飯が美味い可能性が高かったこと、そして、子供をイギリス、ドイツ以外に、ルクセンブルグとフランスにも入国させたかったことである。
 なんと、Trierはカールマルクス出生の地!
市の中心部。大聖堂があり、建物もカラフルでなんだかベルギーの様。
 欧州チックで大満足。
 ドイツとは言え、ここはワインの産地。広場の中心に一杯2ユーロで飲めるワインスタンドがあった。
 Trierはドイツ最古の都市。ローマ時代の遺跡も点在している。


 街歩きをしていると、日が差してきた。只今、20時半! 

 夕日に映えるDom!いと美し!
 さて、夕食。ここまで来たからには、フレンチを食べたい。
 ぶらぶら歩いていると、ブラッセリーを発見!ここだろう!と入店。
そこそこカジュアルで、子連れでもOKだ。
 クリームを多用してるところが、武骨なドイツ料理との差か!
 ワインリストは地のものが豊富で、本当に目移りした。まったく知らないワインだから、気兼ねなくお店の人に聞く。この自由さもたまらない。 
兎に角おいしくて、大満足。思わずチップも弾みました!

そうそう、「チップってどうすればいいの?」と思っている人、多いと思う。これは、欧州と米国で大きく違う。米国では、これは税金だ。以前ニューヨークで適当に端数を切り上げてチップを置いて行ったところ、店員が店外に出てきて"I am sorry sir but 15% tipping is required in NY.”と、田舎者の旅行者を諭すように言われてしまった。「あ、イギリス式でやちゃったな?」と一瞬後悔したのだが、その態度が気に食わず、とっさに"I see. How can I express I did not have good enough service then?" と英国訛りを強調して答えてしまった。まあ、正しい行動だが、イケずではある。郷に入れば郷に従えで、バカ正直に置いておくべきであっただろう。

一方、イギリスを含む欧州では、Tippingは楽だ。満足しなければ、極端な話置かなくても良い。普通は端数を切り上げる程度。47ユーロのビルだったら、50ユーロでまあOK。一方、本当にきちんとしたサービスを受ければ55とか60ユーロおいていく。そうすると、本当に喜ばれる。それでも、退店時に払うのだから旅行者にとってはメリットは少ない。よって、みなさんにお願いしたい。欧州で良いサービスを受けた時は、きちんとチップを払おう。そうすると、日本人を見るときちんとサービスしてくれるに違いないから!

え?そもそも良いサービスってなに?それは、入店時から始まる。例えば、今回は店内が満席だった。普通は「外でもいい?」と聞いてくる。そこで、「日も暮れて寒くなってきたから、店外でワインでも飲んでるので、空いたら声かけて!子供もいるし」と頼む。そうすると、絶妙なタイミングで店内に招き入れてくれる。しかも、子供が騒ぐと周りに迷惑がかかる席でもなく、明らかにトイレや給仕場に近い下座でもない絶妙な場所に案内される。「おっ、分かってるじゃない?」とポイントアップ。きちんとコミュニケーションをとり、希望を伝えることが大切だ。さもなくば、「一見さん」として、そこそこにあしらわれてしまう。その後も、食事は何にするか、ワインは何が良いか、きちんと会話をして、ちゃんと希望を伝えると、的確にアドバイスが受けられる。このコミュニケーションを通じて、ウェイターさんも、「失望はさせられない!」というマインドセットに変わる。単に高いワインを開けてはダメだ。それなら、簡単。そうではなく、「こういうワインが飲みたいんだけど。」とか、「こういう料理はないの?」と、コミュニケーションをとることが大切。そうしていると、接客に本当に隙がなくなり、最高の時間を過ごすことが出来るのだ。そして、満足したならば、きちんとリワードしたい。本日のBillは84ユーロだった。普通は、90ユーロ置いていけば十分。満足したら、95ユーロだ。しかし、今日のウェイトレスは、非常に機敏を心得ていて最高のサービスを受けられた。迷うことなく100ユーロを支払う。たった、数百円の差で、満足したことを伝えられるって最高のシステムだと思う。

この様に、適度の緊張感が欧州のレストランの楽しさだ。先ずは、「一見客として舐められないこと」。これが重要。きちんとしたサービスにはきちんとリワードする人間ということを瞬時に把握して貰えるための工夫が重要だ。

おまけだが、ホテルではどうふるまうべきか?これも、力量が問われるところ。むやみやたらにばら撒いては仕方がない。「チップは人のためならず」。要は、自分が快適に過ごすためにどうお金を使うかということに尽きる。例えば、大きなホテルで1,2泊する場合は、そこが頻繁に訪れる定宿でもない限り、出費はミニマムに。「ごめん、両替してないから小銭ないのよー」ていう手段すら有りだ。一方、1週間滞在する小規模のホテルなら、多めに払いたい。ほんのちょっとの差で、全然待遇が違うからだ。朝も晩も最高の笑顔と敬意で迎えてくれる。何回か泊まれば、超お得意様扱いをしてくれる。一方、僕は絶対に枕銭は置かない。リワードが分からないから。

チップ。奥が深いですが、これが出来ることがスーパートラベラーということで、精進したい。