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ホテルからの眺め。ライン川が綺麗なのだが......ひっきりなしに目の前を貨物列車が通る。でも、これは事前に承知済み。行きかう列車も旅情と思える人には間違いなく良い宿とのReviewをみて、まあいいかとやってきた。ちなみに、僕はヨーロッパの個人旅行は
Booking.comを昔から活用している。結構良いレートが出る上、サイトは使いやすく、レビューも分かりやすい。
今日は移動日だが、気に入ったRudesheimでランチまでは過ごすことにした。
どこを歩いても、かわいらしいドイツの街並みが最高!
Ich libe Deutschland!
眼下にぶどう畑を眺めつつ、ロープウェイで高台に上がることが出来る。
いや~、解説はいりませんね。気分爽快。素晴らしい!
これを見た後の地元ワインが、これまた最高。
ランチを食べて、いざ出発!
先ずは、はしけで対岸に渡る。今回、地図は持っていかなかった。事前にPCに落としておいたGoogle Mapが頼りだ。しかし、欧州の道はかなり分かりやすく、さほど困らなかった。
じゃーん。アウトバーン、速度規制のないエリアで、ガンガン飛ばした。
とはいっても、そこそこ交通量があり、継続的に200Kmを越すことは難しかった。
巡航速度では、160Km程度が限度かな。ドイツ人も、200Km超でガンガン飛ばす人は少ない。燃費が極端に落ちるからだ。速く、かつ燃費も気にするとどうしても130キロから150キロ程度の走行となる。
Audi V6 3.0 TDI. なかなか楽しいエンジンだった。もともとディーゼルエンジンは低回転域のトルクが素晴らしいが、ターボチャージャーで更に、モリモリモリモリってトルクが湧いてくる。低速域で踏み込んだ時の加速は、感動的。一方、高速域では物足りない。150キロを超えて踏み込んでも、なかなかスピードが上がらない。「いけーーーーーーー」って踏み込んでも、「おいおい、もう良いんでねーのー。お前、一体いくつだよ。えーーー、幾つになっても飛ばしたい!?子供もいるのに?んー、しゃーねーなー」ていうレスポンスしかない。 何度も買ってしまったSUBARUのEJ20+ターボの方が、100Km/Hr超えてからの加速は上回っている。どこで踏んでも「もこもこもこもこもこもこ」ってトルクが盛り上がってきて、踏んだだけ走ってくれるからね!
ガソリンが、リッター100円なら、間違いなくガソリンエンジンのターボ車何だろうけど、160円以上する今、やはりそうも言っていられない。そう考えると、これは悪くないエンジンだ。
本日はTrierというルクセンブルグとの国境の街へ。ここまで来た理由は、少しドライブを楽しみたかったこと、フランス圏に近く飯が美味い可能性が高かったこと、そして、子供をイギリス、ドイツ以外に、ルクセンブルグとフランスにも入国させたかったことである。
なんと、Trierはカールマルクス出生の地!
市の中心部。大聖堂があり、建物もカラフルでなんだかベルギーの様。
欧州チックで大満足。
ドイツとは言え、ここはワインの産地。広場の中心に一杯2ユーロで飲めるワインスタンドがあった。
Trierはドイツ最古の都市。ローマ時代の遺跡も点在している。
街歩きをしていると、日が差してきた。只今、20時半!
夕日に映えるDom!いと美し!
さて、夕食。ここまで来たからには、フレンチを食べたい。
ぶらぶら歩いていると、ブラッセリーを発見!ここだろう!と入店。
そこそこカジュアルで、子連れでもOKだ。
クリームを多用してるところが、武骨なドイツ料理との差か!
ワインリストは地のものが豊富で、本当に目移りした。まったく知らないワインだから、気兼ねなくお店の人に聞く。この自由さもたまらない。
兎に角おいしくて、大満足。思わずチップも弾みました!
そうそう、「チップってどうすればいいの?」と思っている人、多いと思う。これは、欧州と米国で大きく違う。米国では、これは税金だ。以前ニューヨークで適当に端数を切り上げてチップを置いて行ったところ、店員が店外に出てきて"I am sorry sir but 15% tipping is required in NY.”と、田舎者の旅行者を諭すように言われてしまった。「あ、イギリス式でやちゃったな?」と一瞬後悔したのだが、その態度が気に食わず、とっさに"I see. How can I express I did not have good enough service then?" と英国訛りを強調して答えてしまった。まあ、正しい行動だが、イケずではある。郷に入れば郷に従えで、バカ正直に置いておくべきであっただろう。
一方、イギリスを含む欧州では、Tippingは楽だ。満足しなければ、極端な話置かなくても良い。普通は端数を切り上げる程度。47ユーロのビルだったら、50ユーロでまあOK。一方、本当にきちんとしたサービスを受ければ55とか60ユーロおいていく。そうすると、本当に喜ばれる。それでも、退店時に払うのだから旅行者にとってはメリットは少ない。よって、みなさんにお願いしたい。欧州で良いサービスを受けた時は、きちんとチップを払おう。そうすると、日本人を見るときちんとサービスしてくれるに違いないから!
え?そもそも良いサービスってなに?それは、入店時から始まる。例えば、今回は店内が満席だった。普通は「外でもいい?」と聞いてくる。そこで、「日も暮れて寒くなってきたから、店外でワインでも飲んでるので、空いたら声かけて!子供もいるし」と頼む。そうすると、絶妙なタイミングで店内に招き入れてくれる。しかも、子供が騒ぐと周りに迷惑がかかる席でもなく、明らかにトイレや給仕場に近い下座でもない絶妙な場所に案内される。「おっ、分かってるじゃない?」とポイントアップ。きちんとコミュニケーションをとり、希望を伝えることが大切だ。さもなくば、「一見さん」として、そこそこにあしらわれてしまう。その後も、食事は何にするか、ワインは何が良いか、きちんと会話をして、ちゃんと希望を伝えると、的確にアドバイスが受けられる。このコミュニケーションを通じて、ウェイターさんも、「失望はさせられない!」というマインドセットに変わる。単に高いワインを開けてはダメだ。それなら、簡単。そうではなく、「こういうワインが飲みたいんだけど。」とか、「こういう料理はないの?」と、コミュニケーションをとることが大切。そうしていると、接客に本当に隙がなくなり、最高の時間を過ごすことが出来るのだ。そして、満足したならば、きちんとリワードしたい。本日のBillは84ユーロだった。普通は、90ユーロ置いていけば十分。満足したら、95ユーロだ。しかし、今日のウェイトレスは、非常に機敏を心得ていて最高のサービスを受けられた。迷うことなく100ユーロを支払う。たった、数百円の差で、満足したことを伝えられるって最高のシステムだと思う。
この様に、適度の緊張感が欧州のレストランの楽しさだ。先ずは、「一見客として舐められないこと」。これが重要。きちんとしたサービスにはきちんとリワードする人間ということを瞬時に把握して貰えるための工夫が重要だ。
おまけだが、ホテルではどうふるまうべきか?これも、力量が問われるところ。むやみやたらにばら撒いては仕方がない。「チップは人のためならず」。要は、自分が快適に過ごすためにどうお金を使うかということに尽きる。例えば、大きなホテルで1,2泊する場合は、そこが頻繁に訪れる定宿でもない限り、出費はミニマムに。「ごめん、両替してないから小銭ないのよー」ていう手段すら有りだ。一方、1週間滞在する小規模のホテルなら、多めに払いたい。ほんのちょっとの差で、全然待遇が違うからだ。朝も晩も最高の笑顔と敬意で迎えてくれる。何回か泊まれば、超お得意様扱いをしてくれる。一方、僕は絶対に枕銭は置かない。リワードが分からないから。
チップ。奥が深いですが、これが出来ることがスーパートラベラーということで、精進したい。