本日は、この旅のハイライトのひとつ、ライン川下りへ。思えば、2003年にロンドンからミュンヘンまでドライブし、その途中でコブレンツに泊った。確か、暗くなってから着いたと思う。朝食を食べたホテルのデッキから眺めるライン川が美しかった。しかし、まだまだ先が長く、観光もせずにそのまま車を走らせてしまった。ライン川河畔を走りつつ、「またここにゆっくり来たいなぁ」と思ったものだった。
旅行の秘訣は、全部やりたいことをやらないことだ。「あそこまで行って、○○しなかったの?」というくらいがちょうどいい。特に、気に行った場所はそう。そのことが、旅先と自分を強く結びつけ、再訪につながる。現に、8年後にこうやって戻ってきた!
いつも、お昼を過ぎての行動だったが、今日は頑張って10:15Rudesheim発のKDラインKoln行きに乗船する。 船内はレストラン完備で、長旅を優雅に楽しめる。
早速両岸に古城の数々が現れる。
水運が重要な運搬手段だったころ、写真の様な関所が多く点在していた模様。
んー、そう聞くと、税務署チックでちょっと嫌な感じの建物だ!
例え旅先でも正午前は酒はご法度としている。今日も、12時を回って解禁!メニューにケルンビールを見つける。ケルンのビールは、小さめのグラスでわんこそばみたいにガンガン行く。これがまた最高なのだ。早速注文!良い気分になっていると、なんだか聞き覚えのある音楽が~。あ、ローレライかなと思い外に出ると.......果たしてLoreleyのサインを発見!
確かに川がぐにゃぐにゃと蛇行し、水面の様子から流れが複雑な事が推察出来る。しかし、両岸までそれほど離れておらず、遭難するほどの難所か?と思ってしまう。
船はあちこち停泊していく。St.Goarについた。ここでツアー客らしき人々が一気に下りて行って、船内はとても静かになった。
流石はドイツ!と思ったのが、コブレンツまで全く橋がかかっていないこと。その結果、景観が大変素晴らしい。渡る必要がある人は、写真の様なはしけを使う。日本だったら、両岸はコンクリートで埋め固められ、500Mおきに橋がかかっていたに違いない.......
屋上デッキ。今日は多少肌寒い。
両岸とも、鉄道車両がひっきりなしに通っていた。
二杯目いきまーす。Weiss Bierは、断れません。
またまた、イモたっぷりのランチ。
ライン川沿い産の白ワインも多数。選ぶのが楽しかった。
ドイツワインってバカにしていたけど、結構奥が深いなぁ。
ドイツワインってバカにしていたけど、結構奥が深いなぁ。
お、ビール工場だ!
KDラインとすれ違う。
さてさて、コブレンツにつきました。あれ?対岸までケーブルカーが。しかも、なんだかとっても賑わっている。いっみよう!このにぎわいは、BUGA2011という地方博覧会であることが漸く把握出来た。
これは、ラッキー!
ケーブルカーで上がって見ると、植物園あり、コンサートあり、ビアホールありとかなり賑やかで楽しかった。
ライン川の方を眺めていると.....気味悪いものを見つけた。写真の真ん中、どうも原発の様だ。早速調べてみると、果たしてやはり原発だった!
拡大図
えー、原発のがれてここまで来たのに、原発があるの~っと興ざめしたが、実はドイツらしい話が背後にあった。この度ドイツでは、「脱原発」が決まったわけであるが、民度の高い住民と発電事業体・地方政府との確執は、30年近く前にも高い緊張感をもって存在していたのである。建設が決まった後に、実は活断層の上にあることが判明。この地域は、石造りの古い家が多くあり、地震の確率は相当低いと思われる。しかし、70メーターよけただけで建設したこの原発は、その許可自体を巡って住民裁判となり、稼働3年後に停止、その後廃炉決定となった様だ(経緯はもう少し調べる必要あり)。流石はドイツ!日本では、これだけの大事故が起きているのに、未だにバリバリの活断層の上にある原発への危機感は非常に低い。のほほーんと根拠もない安全を信じ、気づかないうちにはした金を受け取って取りこまれていく。全く、おめでたい国民だ。ドイツ人の民度とは雲泥の差である。気を取り直して..... ライン川とモーゼル川が合流する場所、それがコブレンツだ。
ケルン方面を望む。ライン川。
コブレンツの街並み
今日は、船と電車で移動のため、好きなだけビールが飲めた!
ローカル線でRudesheimまで戻る。右岸線と左岸線があり、こちら側はひっきりなしに貨物列車が走っていた。その間で、1時間に一本程度旅客鉄道が走っている。
川下りと同じ景色を今度は電車から眺める。船で4時間のコースは、電車では1時間弱であった。
リューデスハイムに戻り、夕食へ。こちらは、小さな観光の街。かわいらしいドイツの小さな街並みだ。観光客も多いため、飲食店が多く、ドイツ民謡なんかを演奏していて賑やかだ。僕のドイツで一番好きなビールは、コイツです!
今日は、一日たっぷり楽しめました。
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